2013年04月29日

《第3回中国国際茶業及茶芸博覧会》に行ってきました♪@北京・農業展覧館

昨年わたしは北京で開催される3つのお茶博覧会に行ってきたのですが、その一つで、最も早い時期に開かれるお茶博に、今年も行ってきました。

★昨年行ったお茶博覧会★
《第2回中国国際茶業及茶芸博覧会》 (2012.05)
北京国際茶業展 (2012.07)
第9回 中国国際茶業博覧会(2012.10)


場所は我が家からも頑張れば歩けないでもない程度の距離にある、農業展覧館。

お茶博に行くと、中国茶業界のトレンドが見えてくるし、新しいお茶にも出会えるので、楽しみです♪

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昨年は看板が出ておらず、一瞬躊躇しましたが、
今年はありました。

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広大な駐車場の後ろに見えるのが、農業展覧館。


余談ですが、この農展館から東三環路を挟んだ向こう側が大使館街になっています。
農展館から東三環路を挟んだ向こう側には整然と並んだ、秋にはとても美しく黄葉するイチョウの並木道があります。

浅田次郎さんの小説『蒼穹の昴』の中に、清朝最盛期の乾隆帝に宮廷画家として仕えたイタリア人宣教師のジュゼッペ・カスティ リオーネ(中国名「郎世寧」)という実在の人物が登場しますが、小説によると、彼は肖像画を描いたばかりでなく、円明園などの庭園設計や北京の街の都市設計をも行ったと記されています。

わたしは北京の街の都市設計の歴史についても、またジュゼッペ・カスティ リオーネについても何も知らないのですが、小説でそれを読んだ時、真っ先に思い浮かんだ風景が、農展館の向かい側から始まる美しい銀杏並木でした。
このまっすぐで堂々たる美しい路は、ジュゼッペ・カスティ リオーネが設計したものじゃないだろうか?・・・ここを通る時、いつもそのことを思い出します。

まぁここは三環沿いで、少し前まではちょっとした郊外だったと思うので、ジュゼッペ・カスティ リオーネがデザインするには郊外すぎるかもしれませんが・・・^^;

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・・・ということで、敷地内に入りまーす♪

入口で入場者カードに名前を書けば、誰でも入れます。
去年登録したときに携帯電話番号を残してきたからか、今年はまず博覧会開催お知らせのメールが届き、その後、「入場券替わりのメールを送信して宜しいですか?」という電話が来たので、送信してもらいました。

今までどこの博覧会も、事前にお知らせなど来たことが無かったので、メールが来た時点で驚きました!

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入口付近の天井

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ここ数年、どこのお茶博に行っても、入口付近は
湖南省の「安化黒茶」のブースが並んでいます。

写真左の方に写っている、柱みたいなものが「安化黒茶」の「千両茶」。
その足元にバットのように立てかけてあるのが、百両茶。


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こちらも湖南省の黒茶
ブース内に黒茶の柱が見えます。
壁に吊るしてあるのは百両茶。


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右下の丸いものが、千両茶を輪切りにしたもの。

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広西壮族自治区の六堡茶。


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どこのお茶博も、貴州省は大きいスペースをとっています。
売られているのは貴州の緑茶です。

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お茶の花

今回、貴州省と浙江省のブースで気が付いたのは、「白茶」と書かれたお茶が前面に押し出されていたことです。
これは、浙江省のブースで売られていた“白茶”。


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所謂中国茶の発酵度合いによる六大分類の“白茶”ではなく、“安吉白茶”の“白茶”に似ているので、お店の人に、

「これ、緑茶ですよね」

と確認すると、「そう」だとのこと。

“安吉白茶”は分類上は“緑茶”に属していますが、葉が白っぽいので、“白茶”と名付けられているので、紛らわしいんです。
六大分類上の“白茶”は、福建省でしか作られていません。(基本的には、“白茶”のジャンルの中には、“寿眉(貢眉”“白牡丹”“白毫銀針”+“新工芸白茶”の3種類しかありません)


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お茶を淹れたあとも、安吉白茶の開いた様子に似ています。

このような、緑茶だけど茶葉が白っぽい、“安吉白茶”系の緑茶が、“白茶”と書かれて貴州省や浙江省のブースで売られていました。

安吉白茶が人気が出て、値段も高騰したので、“2匹目のドジョウ”的に、全国各地の緑茶の産地で“白茶”が新発売されているようでした。

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会場の入り口付近にたくさん出ていた、浙江省畬(she)族のお茶の宣伝。
気になったので、ブースを探してみてみました。


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浙江省畬(she)族の綺麗な女の子が緑茶と紅茶を売っていました。
浙江省なので緑茶はともかく、紅茶は最近の流行?
畬族は客家とも関係がある少数民族だそうです。
畬族についてはコチラ参照。

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その他のブースの様子。

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これも最近流行の昆仑雪菊。
去年はほとんどみかけませんでしたが、今年は取り扱っているお店がかなりありました。

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金花(菌の一種)がついている黒茶。

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美しく作られたプーアル茶の展示。

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お茶の花で作られた餅茶。



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少数民族の人たちが衣裳を着ているブースはお客さんが多かったです。
これは、湖北省恩施の土家族。
「恩施玉露」(緑茶)で有名です。

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ここは雲南省のプーアル茶のブース。
皇帝の衣装?

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貴州省のブースでは、苗(ミャオ)族?ミニスカ衣裳がまぶしい!!!


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スリランカの紅茶ブースには、スリランカ人も来ていました!



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・・・という感じで、規模はそれほど大きくはありませんでしたが、国際色・民族色豊かで楽しかったです。

お茶博をウォッチングした感想を思い出すままに書いておきますと・・・

※但し、わたしもP太郎連れで見ていたので、一つ一つのブースを細かくチェックする余裕は無かったため、気になった場所だけチェックした、あくまでも個人的なトレンドウォッチングの感想です♪

1.“安吉白茶”を追った、白葉茶樹の緑茶の流行。

2.引き続き、紅茶の流行。
 これは、例えばもともと紅茶を作っていなかった河南省でも、信陽毛尖を使った新しい紅茶・「信陽紅」(←既に中国国内ではブームになりつつあります)を作ったり、或いは貴州省では「黔紅」(「黔」は貴州省の古称)を高級紅茶として復刻させたり、他のお茶博覧会でも、昨年、陝西省の緑茶農家が新しく高級紅茶の販売を開始していたり・・・と、ここ数年、高級緑茶の茶葉を使った紅茶が次々と登場していますが、今回の博覧会でも、普段紅茶を出品していない省での紅茶の販売が見られました。
試飲してみましたが、どれも繊細な味で、美味しかったです。

3.引き続き、黒茶業会が頑張っている。
お茶博覧会では、どの会場でも、入り口付近はまず“黒茶”で始まります。
プーアル茶の大流行が過ぎ去った今、湖南省の“安化黒茶”の台頭と、広西壮族自治区の“六堡茶”のブースが目立ちます。
お茶市場でも、数年前から安化黒茶のお店が急激に増えて来ています。
個人的には、これだけブームになりかけているので、なんらかの形で販売につなげたいと思うので、2年ほど前からいろんなお店で試飲させてもらっているのですが、以前某お茶屋さんで飲ませてもらった安化黒茶ほど美味しいものに出会えておらず、仕入れに至らないお茶です。
お店が増えてしまった今、却って良いものに出会うのが難しくなってしまった感もあります。
(生産量が増えて、クオリティにばらつきが出た?)

4.太平猴魁ブームは下り坂?
昨年のこのお茶博覧会では、会場入り口付近の大きなスペースに、安徽省の太平猴魁を淹れたグラスでタワーを作る、という派手な演出で存在感を発揮していましたが、今年はまったく見当たらず・・・。
昨年は値段が高騰しまくった太平猴魁ですが、今年はそれも下り坂になっているのでしょうか?
今年の太平猴魁がそろそろ北京にも届く時期になったので、北京のお茶市場で聞き込みをして来ようと思います。

+++

去年行ったお茶博覧会では、福建省の白茶のブースが目立ち、特に白茶の陳茶(年を経て熟成させたお茶)の餅茶(円盤型に緊圧したお茶)の取り扱い店がとても増えていたのが印象的でしたが、このお茶博覧会では、あまり目立つ存在感はありませんでした。
ただ、今現在、北京にある華北エリア最大のお茶市場と言われている馬連道では、確かに白茶の餅茶を取り扱う店が爆発的に増えています。
わたしが2年前に探していた時には、ほぼ取り扱いが無かったのですが、今では探さなくても目に入る状態で、これも一種のブームになっているようです。

その他、新しいお茶にいくつか出会いまして、中には面白いものもあり、販売元の方の連絡先も頂いてきたので、追々御紹介できるかと思います♪

そうそう、わたしが毎回楽しみにしている台湾茶ですが、気のせいかもしれませんが、今年は去年ほど存在感が無かったような・・・。
ブースもあまりまとまって出していなくて、一店舗の大きさも小さく、取り扱っているお茶の種類も少ない気がしました。
もしかしたら、出店料が上がって、わざわざ大陸まで売り込みに来るメリットが減ったのかもしれませんね・・・わかりませんが。

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そんな感じのお茶博覧会。

いろいろなお茶との出会いがあって、ホント、楽しいです☆

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※訂正箇所があります!
P158の北京東方国芸国際茶文化交流中心さんの紹介ページですが、

誤:試験はすべて中国語ですので語学力が必要とされます。
正:日本語や英語での受験も可能です。


大きな間違い、申し訳ございません!

ってことで、日本語受験(もちろん受講)も可能ですので、短期お茶留学を考えていらっしゃる方、是非是非♪




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posted by ともこ at 00:00| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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