長くなっちゃった、P太郎の入院シリーズ。
我が家的には大きな出来事だったので、記録的にも書いておこうと思っています。
食事は、7時朝食・10時おやつ(牛乳)・12時昼食・15時おやつ・18時夕食、というスケジュールで、もちろん病院で出されるもの以外は、食べ物飲み物一切NGです。
小児病棟だからかもしれませんが、付き添いも病棟での飲食が禁止なので、売店があるフロアのみでしか飲食ができませんでした。(子供が欲しがらないように、という配慮かな?)
わたしは24時間べったり付き添っていたので、部屋では水も飲めないし、当然食事もできませんでした。
身体を拘束されて不安もあったのか、わたしの姿が1分でも見えないとP太郎が興奮して起きあがろうとして、泣き叫びながら激しく動いてしまうため、昼寝タイムまでは、わたしは部屋を離れられなかったため、P太郎が寝て、やっと病室を離れて昼食を取っていました。
ちなみに、付き添いのトイレも病棟の外にあったため、トイレに行くのにも往復3分程はかかるのですが、その時間すらもP太郎大暴れなので、トイレに行くのもちょっと大変でした・・・^^;(暴れると傷口が開いちゃって治りが遅れちゃうので)
病院は、わたしの実家からだとバスで40分ほどの距離だったので、ほぼ毎日母がお弁当を作って来てくれ、最初の3日ほどは、母・ケイコさんが来るとわたしが部屋をそっと離れて、夕食を取ったり、付き添い用のシャワーを浴びたりしていました。
その時も、最初は「ママは?」と気がつくとしばし大暴れしていたようですが、しばらくすると落ち着いて、ケイコさんと絵本を読んだりして待っていてくれたのですが、入院生活後半になると、ケイコさんが来るとわたしがいなくなる、という法則に気がつき、
「おばあちゃん、キライ!」「(椅子に)座らないで!」
と言い始め、わたしの手を離さなくなってしまいました。
(おばあちゃんが帰ってしまうと、「おばあちゃん、だーいすきなんだ!」って後悔したように言うんですけど・・・^^;)
なので、特に最後の3日ぐらいは、P太郎が寝た夜11時過ぎにやっとケイコさんのお弁当を売店フロアで食べ(売店は閉まっていますが)、シャワーはもういいや、ってことで諦めました・・・。
(消灯は夜8時ですけど、赤ちゃんと幼児ばかりなので、8時に寝てるって患者さんはあまりいない気がしました・・・。
ウチも、一応電気は消しますが、寝たきりで体力も余っているのか、8時には眠れなくて、だいたい毎日11時頃就寝、朝7時頃起床っていうスケジュールでした)
付き添いのシャワーは、病院スタッフの方の当直用のものが朝7時から夜8時頃まで使えましたが、当日の事前予約制で、予約も1Fにある防災センターまで行かなかればならず、その“午前中にシャワーの予約に行く”というのがまず不可能で、仮にP太郎泣きわめかして行ったとして、予約した時間にP太郎が昼寝をしていないと、どう考えてもシャワーの間、P太郎をずっと泣きわめかしておくわけにもいかず、特に後半はケイコさんもお手上げ状態の暴れっぷりだったので、「別に誰にも合わないし、ずっと病院内にいるんだし」ってことで、お風呂は退院後の楽しみにとっておきました。
なので、9日間の入院中、わたしがシャワーできたのは、まだP太郎がケイコさんと待てた最初の1回と、マクドナルドハウスに泊まった日(記事★)、ぶっ倒れて実家に戻った日の3回でした。ま、許容範囲ですね・・・真夏でもないし。 付き添いのシャワーは別フロアにあったのですが、患者用のお風呂は同フロア内にありました。
ちゃんとバスタブもある立派なお風呂で、P太郎も最後の1日だけ入浴許可が出て、入ることができました。(親は防水エプロンをして)
P太郎も、8日間も清拭のみ(しかも、大暴れするので、結構テキトウに・・・^^;)で、しかもずっと寝た状態で飲食をしていたため、食べこぼしが髪に絡んだのか、何箇所かドレッドヘアーみたいに固まってしまって、触角みたいにぴょーんと立ちあがってしまっていました・・・。
それはそれでなんだか可愛かったのですが(ヲイヲイ!)、どうしてもほどけないので、ドレッドの束はハサミで切り落としました。
そうそう、病院食なんですけど、良かったこともいくつかありました。
2歳も後半になってくると、イヤイヤ期に勢いが増すのか、今まで特に好き嫌いなく食べていたのが、急速にあれも嫌い、これも嫌い、と食べなくなり、P太郎の食事内容が固定化されてきていて、わたしもメニューに悩んでいたので、病院食の幼児メニューは参考になりました。
まぁ、P太郎も、完食することはまず無くて、食べないものも多かったのですが、次第に決められた時間以外は食べられないことが分かってきたのか、ウチでは食べなかったものも食べるようになったりしていました。
おやつは、スナック菓子+ジョアやまめぴよ(幼児用豆乳ドリンク)などの組み合わせも多く、市販のスナック菓子をちょっと後ろめたい思いで与えていたので、「あ、スナック菓子でもいいんだ!」と、気持ちが軽くなりました。
(病院で出てきたのは、「ベジたべる」や「たべっこ動物」、「ポテコ」、「おっとっと」などです。P太郎が好きなお菓子が出てくると大喜びなので、わたしもほっとしました・・・^^;)
スナック菓子だけでなく、蒸しパンや焼きドーナツなども出て来て、P太郎もすごい勢いで食べていたので、こういうものもちゃんと作ってあげなきゃなぁ〜とも思いました。
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病院は、付き添いは一応不要にはなっているので、付き添い用の施設に多少の不便があるのは当たり前、というか、患者さんの設備がしっかりとしていればそれで良いんですけど、今回のように24時間体制で付き添うのはやはり食事が大変でした。
上述のように、病室で食べられないので、時間的にも大変でしたし、食べるものも、病院内の売店やカフェのものはやはり飽きてしまうし、三食(実際には朝はほとんど食べなかったけど)購入となると、経済的にも結構かさみます。
なので、ケイコさんの差し入れ弁当は、いろいろな面で本当に有難かったです。
ケイコさんのお弁当なんて、高校生の時以来だと思うので、卵焼きの味とか、めっちゃ懐かしかった!
それを、深夜の病棟のレストコーナーで一人で食べていると、いろいろとしんみりと考えたりもしました。
(ちなみに、このレストコーナーのすぐ横にコインランドリーがあり、深夜もずっとどなたかが洗濯をしていました。ウチは毎日ケイコさんにお願いしていたので、これも本当に助かりました!設備があっても、1人で付き添いをしていると、洗濯に行く時間もなかなか無かったと思うので。)
深夜の病棟のレストコーナーには、いろいろな方が飲食をしていて(夜12時ぐらいにならないと食べられない方も多いみたい)、一人の方もいますけど、御夫婦やご家族で一日の付き添いの報告や相談をしている方もいらっしゃいます。
大きなテーブルで合い席をする形になるので、なんとなく内容が聞こえて来てしまうのですが、出口の見つからない治療を続けていらっしゃる方、看病疲れからか御夫婦で言い争いになってしまっている方・・・聞くともなしに、いろいろな“付き添いの形”が耳に入ってきてしまいました。
神様、どうか全ての子供をこの病院から元気に出してあげて下さい、と祈らずにはいられませんでした。
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病院の前には、オリジン弁当やセブンイレブンがあったので、そこのお弁当もお世話になりましたが、一番心が癒されたのは、30代ぐらいの女性店長さんがされている、ベトナムサンドウィッチのお店のバインミーでした。
しっかりとしたバゲットに、魚やお肉の具材+酢漬けの大根やニンジンを乗せ、パクチーたっぷり♪
これをテイクアウトし、セブンイレブンのコーヒー(←噂通り、これ美味しい!)を持って、秋晴れの病院の中庭でとるランチが、唯一の休息時間でした。
このバインミーが丁寧に気持ちを込めて作られたっていう味がして美味しくて、翌日も買いに行ってしまいました。
ずっと売店のパンやおにぎり、院内のカフェの定食やコンビニ弁当だと、やっぱり心が疲れちゃいます。
たまに、こういう病院の雰囲気から離れたものを食べると、ふわっと心がリフレッシュされることがわかりました。
食って、大切ですね。
(このお店で、サンドウィッチできるのを待っている間に飲ませてくれた蓮茶が美味しかったので、茶葉も買っちゃいました。)
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・・・ってことで、我が家的には大変な9日間でしたが、それなりに良かったこともあった9日間でした。
【良かったこと】
・卒乳できたこと。
・幼児食について具体的によくわかったこと。
・たくさん絵本を読む時間があったこと。
・知育系のトミカプラレールのDVDをヘビロテしたので、ひらがなとアルファベットの歌と、1~10までの英語をP太郎がマスターしてしまったこと。
そして、病院のスタッフの方々に、心から感謝した9日間でした。
日々お世話をして下さった看護師さんにも感謝ですし、やはり、初診の時からずっと検査の指示・手配などをして下さった主治医の先生には心から感謝と尊敬の念を抱かずにはいられません。
ちょっとユニークで、2歳男児との接し方も上手で、幼児としっかりと向かい合って下さるお医者様でしたので、治療については先生を全面的に信頼でき、不安は全くありませんでした。
この先生なら、P太郎をちゃんと治して下さる、と信じることができて、それは本当に幸せなことだったと思います。
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P太郎のいた病室からは、中庭が見下ろせたのですが、身体拘束が取れて起きあがれるようになった退院前日、P太郎は初めて部屋の窓から中庭を見ました。
「明日は、あそこで遊べるんだよ」
と一緒に眺めていた庭。
退院の日には、真っ赤な彼岸花がたくさん咲いていて、とても綺麗でした。
初診の頃には雪が積もっていたなぁ・・・と思うと、感慨深かったです。
長かった入院でしたが、先生を始め、病院のスタッフの方々、毎日通ってくれたケイコさんや、お見舞いにきてくれたヒロユキさん、ショーグンのお母さんのばぁば、P太郎の大好きなプラレールのお見舞いをくれたじぃじや、ランチやお見舞いを差し入れてくれた弟のあっちゃんや奥さんのAちゃんなどなど、多くの方に支えて頂いて、9日間を乗り切れたと思います。
また、初めての付き添いでの緊張や、夜中3時頃P太郎が起きてしまって、そのまま朝まで眠らず、ほぼ徹夜の日があったり、卒乳でおっぱいが張って身体が熱っぽく疲れが加算されたこと・・・などが重なって、途中倒れてしまい、2泊はショーグンに交代してもらいました。
いざという時、交代してもらえる人がいることは、本当に心強いです。
ショーグンにも感謝☆です。
みなさん、本当にありがとうございました!
@@@ 余談 @@@
とあるスポットを72時間定点観測する『ドキュメント72時間』というNHKの番組。
偶然にも退院した翌日の放送の内容が、「大病院の小さなコンビニ」[HP]。
ショーグンが録画しておいてくれて、最近見たんですけど、入院した直後だったこともあり、見入っちゃいました。(しかも、千葉の病院!)
P太郎が入院した病院には、この病院のような24時間営業の民間経営のコンビニは入っていませんでしたが、付き添いの人が買う食事、当直のあとそのまま日勤に入る産婦人科医、集中治療室勤務でなかなか食事に出られないので、3食分まとめ買いする医師・・・。
80代のお母さんの付き添いをしている男性。
“付き添いをしているんですけど、食事の時間がバラバラで”
当直のあとそのまま日勤に入る産婦人科医(30代女性)
リポビタンDとレッドブルを続けて一気飲み。
“「おめでとう」と言えるのは、うちの科だけなんで”
お医者さんって、ダイレクトに命を救う仕事なんだっていう、当たり前のことを、今回改めて心から実感し、心の底から尊敬したのですが、こんなに過酷なお仕事環境、改善されることを切に祈っています。